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こうしてインプラント治療は行なわれます

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T.Hさんの症例 初診:1988年11月9日

初診時 2002年8月26日

他院にて数年前より多数の歯を治療したのですが、歯周病が改善されておらず、虫歯の多発などでかむことも満足にできなくなり、ご来院いただきました。
常に定期的にお口の中のどこかの歯肉が腫れて薬で抑えていらっしゃいました。

一見きれいに見えるのですが、レントゲンを見ると骨もやせてしまって歯の根の部分がボロボロになってしまっていました。

生活意欲も失くされていました。


抜歯

骨の支えのない歯や、歯の根が腐ってダメになった歯を抜歯したところです(上顎)。写真のように、ほとんどの歯を抜歯することになりました。
患者さんはインプラントを希望されたのですが、骨がやせてしまってインプラントを入れることができないので、義歯をおすすめしました。
インプラントを行う場合には大量の骨移植が必要となります。


インプラント手術

しかし44歳の年齢という事もあり、義歯は絶対に嫌だ、骨移植も入院が必要になるのでできないということでした。

子供の学校の事から3年間だけ保てばいいのでどうしてもインプラントをしたい、という強いご希望がありましたので、上顎結節という親知らずが生えるよりもさらに奥の部分にインプラントを行い全部固定型にしました。
歯とは直接関係ない部分なので、歯がなくなっても骨が残る事が多く、インプラントを行うことができます。
ただ奥にある分、手術が非常に難しいのでより細心の注意を払って治療することが必要です。


補綴物作成

土台となる歯、インプラントが少ないため、かみ合わせのバランスが大変重要になってきます。またその良否が予後・経過に大きな影響を与えます。

固有のかみ合わせ等を正確に計測し、かぶせものを作成します。


フェースボートランスファー

治療完了 2004年1月30日

かぶせものをセットしてひとまず治療完了です。
治療完了後、骨の再生治療なども行いました。2ヶ月ごとの定期検診もまじめに来て頂いています。


5年7ヶ月後 2009年9月8日

治療から5年7ヶ月後の写真です。当初の予定であった3年を超えましたが、何でも食べられとてもきれいに残っています。
これからもきちんと自己管理とプロフェッショナルケアを続け、永持ちするようにしていきます。


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