症例一覧
- K.Kさん(60代女性)の症例(大きな口蓋隆起が原因で不安定な義歯)
- N.Hさん(80代女性)の症例
(片側のみの総義歯、咬合力を支える力が上下で異なる為大変難しい) - T.Fさん(80代女性)の症例(顎の骨が不揃いに吸収している場合不安定になりやすい)
- M.Nさん(70代女性)の症例(何回作り直しても義歯が合わない)
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上顎の写真です。真ん中の盛り上がっているのは口蓋隆起(こうがいりゅうき)という骨の固まりです。ここを義歯で覆ってしまうと非常に痛いため、馬蹄型の小さい義歯が装着されていましたが、吸着が悪く、すぐに外れてしまう状態でした。
まず、盛り上がっている部分を切開して取り除き、平らにしました。これで、上顎全面を覆う、安定した義歯をつけることができます。
仮の義歯をつけた状態です。
仮の義歯を作製して口の中の動きを記録したりかみ合わせの調整をします。装着したまま、口の周囲筋をいろいろ動かしていただきます。
ふちがでこぼこしていますが、この微妙なでこぼこを正確に型取ることで、口を動かしても外れない、痛くなく装着感の良い義歯(生理的な義歯)を作ることができます。
最終的にお口の中に入れる義歯です。右の写真は実際に上顎に当たる側の写真なのですが、端のほうが非常に盛り上がっています。歯ぐきが痩せてしまっているため、それを補うためにはこの厚みが絶対に必要になるのです。
すり減りやすい奥歯を白金加金合金(金に白金を加え強くした金属)にとりかえます。これは自然歯のエナメル質と同等の硬さで、錆びない上、精度のよいものが作れるため、15年~20年は問題なく使用していただける非常に優れた素材です。
こちらを装着していただいて、しばらく使用していただきます。
2回目の型取りです。しっかりとかめるようになると、それまであったかみ癖などが直ってくるため、最終的な調整が必要になるのです。
調整が終わると床の部分を金属に取り替えます。熱の伝わりがよくなり、多くの患者さんは「味を感じられるようになった」とおっしゃいます。
最終的なお口の中の写真です。
顔写真を掲載する許可をいただきました。とてもいい笑顔ですね。
作ってから3年以上経ちましたが、漬物でも筍でもなんでもかめる、と非常に喜んでいただいています。